日曜日の夜に訪れる衝撃...

1月の、そして日曜日の最後に、これはかなりの衝撃でしょう。
NHKスペシャル|無縁社会 〜無縁死 3万2千人の衝撃〜(仮) NHKスペシャル|無縁社会 〜“無縁死” 3万2千人の衝撃〜
詳しくは、リンク先を見ていただきたいのですが、視聴した印象のままに番組内容を箇条書きすると

  1. 現在の日本では、国の統計では計れないような、「身元不明の自殺者」「行き倒れの死者」(これを行旅死亡人【こうりょしぼうにん】と言う)が増えていて、そういった人々は官報に日々掲載されている。
  2. 身元が分かり、親族を見つけ出しても、様々な理由で遺骨が引き取られない人もいる。(番組では上記も含めて「無縁死」と命名。)
  3. 無縁死となった人や無縁で生活している人を取材していくと、故郷から離れたり、親族とも疎遠になったり、地域とも交わらなかったり、退職して仕事上の付き合いも失ったりして社会との接点を失い、それが無縁死へとつながっていることが分かった。
  4. 最近では、そういった無縁な人々に対応するため、遺品の後始末をする特殊清掃業者や、引き取り手のない遺骨を引き取る寺院、身元保証や死後の後始末をあらかじめ生前契約で依頼できるNPO法人が登場している。

という感じなのですが、個人的な感想としては

  • 無縁死の場合、身元が分かっても、それが当人かどうか必ずしも言い切れない。
  • 親族が見つかっても、親族それぞれに事情や考えがあって、必ずしもそれで解決というわけではない。
  • 無縁となる人々には離婚はしたものの子どもがいる人もいれば、生涯未婚の人もいて、誰にでも可能性はある。
  • 一人は気ままでしがらみもないけれど、人生の最期に誰ともつながらず、誰にも看取られずに処理されるのは寂しい...
  • これからは、誰しもが生前の内から死後の後始末を決めておく時代が来る。

というところでしょうか。

番組は、離婚後に名前を変えたため本名が分からず、行旅死亡人として官報に記載された男性が、近所の保育園長の娘達とちょっとしたきっかけで家族ぐるみの付き合いをしていた様子が紹介されて終わりました。

これは少々特殊なケースかもしれませんが、やはり身寄りのない人にとっては「地域とのつながり」が縁をつなぐ上で貴重な要素の一つであることには変わりないのかもしれません。

人生において、一番のリスクヘッジは周囲との良好な人間関係であるように思います。

人に傷つくことも多いけれど、人によってしか癒せないことも多くて、生きている限りはやっぱり、誰かとつながりあいながら生きていきたいと、強く思った夜でした。
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この番組内容に類似したお話で、視聴しながらこの作品のことを思い出していました...