セックスと覚悟

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ずっと読もうと思っていたこの本を、ようやく手にして読了しました。

私は昨年、著者である宋先生の講演会に出席したことがあります。この本にも出てくる「妊娠・出産の心得11ヵ条」の講演会だったのですが、妊娠や出産についての幻想を良い意味で打ち砕いてくれた素晴らしい講演会でした。

そんな先生がまとめた本と言うことで、ずんずんと読み進めていったのですが、一番の感想は

「妊娠・出産の入口であるセックスには、覚悟が必要だ」

ということです。

どんなに医学が進歩しても妊娠・出産における「死のリスク」は未だにゼロではありません。すべての子供に病気や障害が無いわけでもなく、「自分は安全に出産して、自分の子供には病気や障害もない」なんて事は誰にも保障は出来ません。

だからこそ、望まぬ妊娠は全力で避けるべきだし、妊婦やそのパートナーが正しい知識を持つことは無理な行動を慎むことにも繋がるし、自分の子供が障害や病気を持ったとき自分たちはどうしたいのかを、子供を作る前段階からパートナーと一緒に考えておく必要があるわけです。

しかしながら、女性はあまりにも自分の体のことを知りません。そして男はもっと女性の体のことを知りません。

ポルノ以外でセックスの知識を得る機会は、日本はあまりにも少ないです。そしてポルノは大抵、消費する大部分である男性の都合に添った幻想です。

だからこそ、自分を守るために、セックスや妊娠、出産の知識を得ることが凄く凄く大事なんだと、改めて思う次第です。